2019/9/24〜27
槍ヶ岳北鎌尾根
メンバー:まとの、I島
報告:まとの
9/24曇り
小海9:00→沢渡→七倉駐車場→高瀬ダム16:00→名無避難小屋17:25
早朝の仕事をこなしてからI島と合流して、車2台で沢渡を目指す。
沢渡駐車場に車1台をデポして七倉駐車場へ。途中松本で、しばらく質素になる食事事情に備えてしっかりとランチをとる。今にも雨が降りだしそうなドンより空の高瀬ダムをスタート。初日から装備を濡らすのは嫌なので、名無避難小屋を使わせてもらうことにした。貸切の避難小屋で快適な夜を過ごす。ダムまでのタクシーの運転手さんの話によると、晴嵐荘が営業再開に向けて、人が入っているとのこと。
夜中に雨が降ったかどうかは、沢の音が大きく不明。
9/25晴れ
名無小屋発5:15→千天出合11:30→P2取付12:10→P4コル16:30幕営
出発してしばらくは、少し霧が出ていたが、徐々に晴れてくる。湯俣から最初のへつりポイントまでは7月に偵察しているのでサクサク進む。水量はその時よりも少なそうだ。
第一関門のへつり。相変わらず濡れている。ここはロープを出した。残置のハーケンもリングボルトも腐っていて気休め程度。ワンポイントのムーブがちょっとヒヤリ。この後何回か高巻いていると、沢を詰め上がってくるペアと出会う。軽く話をして別れる。
程なくして最初の渡渉ポイントに出る。今回は徹底して軽量化をする作戦だったので、重たくなる沢靴は持って行かず、ネオプレーンソックス単体で渡渉した。なので、脱いじゃ履き脱いじゃ履きの繰り返し。先行する沢靴ペアを羨ましく感じながらも、だんだん履き替え速度が早くなってきた。渡渉は計7回。
千天出合の手前で尾根まで高巻いて天上沢へ降り立つ。
P2取付きポイントがハッキリしなかったが、地形図で目星をつけてきた所をGPSで確認して、まーこの辺でしょ!て所から取り付く。尾根に上がり程なくしてテープを見つけ、とりあえず安心する。見上げる稜線は遥か彼方…
樹林の急登を木の根をホールドにしてグイグイと高度を稼ぐ。所々にキノコが生えていて、二人ともキノコ好きなので、オッ、綺麗なイグチ!あっ、チャナメツムタケ!これはただの観賞用だ。などと言ってるうちにP2のコルに出た。
そこからは、ツガ、笹、シャクナゲの藪漕ぎに終始した。P4のに出ると、先行していたペアがテントを張る作業をしていた。話をしたら、安曇野から来たそうで、おー、同じ長野県人ですねと盛り上がった。(後で分かったが、4人とも県外出身の移住組)彼らと別れて、我々はコルまで下りてツエルトを張った。
9/26晴れ
P4コル発6:00→独標10:45→北鎌平12:50→槍ヶ岳14:40→殺生ヒュッテ16:00
今日もいい天気だ!嵐を呼ぶ男のパワーを上回る相棒の晴れ女ぶりに感謝!朝イチでP5の直登を試みるが、上部の草付きがかなり悪そうなので、諦めて懸垂で巻道に戻る。岩があると直登したがる二人。その後も、藪漕ぎとガレの登りが続く。
北鎌のコルに出た。ここからは入山者が多いので、急に道が明確になる。岩場のクライミング的な登りではウキウキして笑みが出てくるのに、普通の登りになると重い足取りになる、何故だ…
噂の独標に出ると、噂の槍ヶ岳が噂通りドカンと見えてきた。これか、北鎌尾根ストーリーの最終回二つ前の感動シーンは!
北鎌平までは、快適な岩綾登りが続きジワジワと槍ヶ岳が大きくなってくる。北鎌平で最後の休憩をしていたら、安曇野ペアが登ってきた。しばしの歓談後、山頂でまた会いましょうと、先に出発する。何処を登っても行けそうな感じだけど、相棒はチムニーを登りたがっているが、どこがそうなのか分からない。そうこうしているうちに山頂に飛び出した。お互いの健闘を讃えあう!ちょっと興奮してしまい、周りの登山者がやや引き気味。しばらくして、安曇野ペアもやってきて、再びハイタッチ興奮大会で引かれる。
しばらく山頂で過ごし、槍ヶ岳山荘で安曇野ペアと乾杯!満員の槍ヶ岳山荘テン場をよそに、空いている殺生ヒュッテへ下りてツエルトを張る。
9/27晴れ
殺生ヒュッテ発8:00→横尾→徳沢→上高地14:00
早朝出発の予定だったが寝坊してしまい、ゆっくりスタート。今日もいい天気だ。再び相棒に感謝!大勢の登山者とすれ違い、高度を下げるたびにリゾート化する景色に若干の戸惑いを感じつつも、徳沢でアイスを堪能してから上高地に到着、今回の山行を終えた。
【装備考察】
今回は徹底して軽量化で行こうということで、渡渉用はネオプレーンソックス単体で使用。テルモス、ファーストエイドキット、スマホ充電バッテリーを共同とした。ジェットボイルを使用してガスの節約(250缶を2つ持って行ったが、結局1缶を半分ちょっと使っただけ)
食料もジフィーズ中心で軽量化とガスの節約との事だったが、相棒は生野菜とパスタ乾麺を持ってきた…まぁ、美味しくいただいたので文句は無し。
スペシャルサンクス
写真の一部は、安曇野ペアからいただいたものを掲載させて頂きました。